障がい者スポーツを応援する:SPORTRAIT

POINT OF THE GAMES
注目すべきはメンバー同士の音と声によるコンビネーションと 格闘技並みの激しいぶつかり合い
ブラインドサッカーとは、アイマスクをつけて行う5人制ミニサッカー。転がると音の出る特殊なボールを使い、その音と周りの声を頼りにプレーする。
指示を出す目の見えるメンバーと、プレーする選手との音と声のコミュニケーションは、試合を大きく左右する見どころの一つ。
見えていないとは到底思えないほどのスピードで、ボールを持つ敵に向かって迷いなく突進していく姿や、
激しいぶつかり合いを恐れない選手たちの勇猛果敢なプレーが、見る者に驚きと衝撃を与える競技。

コレだけは覚えておきたい!観戦ルールブック

1
ブラインドサッカーとは

5人制のミニサッカー。視覚障がい者もプレーできるようにとフットサルを基に考案された。
転がると音が出る特殊なボールを使用し、世界大会では前後半各25分でプレーする。最終的に得点数の多いチームの勝利となる。
アイマスクを装着する4人のフィールドプレーヤー以外に、晴眼者または弱視者が務めるゴールキーパー、監督、ガイド(コーラー)を加えた7人がメンバー。
ボールの音や味方の声、相手選手の声が重要になってくるため、プレー中観客は静かに観戦することが求められる。
メンバー同士の声の掛け合いも含めたコミュニケーションが勝負の明暗を分ける。

※晴眼者…視覚障がい者の対義語。「視覚に障がいのない者」を示す

2
ブラインドサッカーのルール

前半・後半の合計得点の結果で勝敗が決まる。フットサルのルールがベースとなっているが、以下の通りブラインドサッカー独特のルールが存在する。

●アイマスクの着用
全盲プレイヤーの目の状態に幅があり、一律ではないため、その差をなくし公平にするために4人のフィールドプレーヤーは
目の上にアイパッチを貼り、アイマスクを着用することが義務付けられる。

●音の出るボール
フィールドプレーヤーにボールの位置がわかるよう、転がると音が出る特殊なボールを使用する。サイズはフットサルボールと同じ大きさ。

●ヘッドギアの着用
選手同士の衝突や転倒時の頭部の外傷を予防するため、フィールドプレーヤーは保護用のヘッドギアを装着する。
※国内大会では着用が義務付けられているが、国際大会では任意



●ノースピーキング
フィールドプレーヤーは、危険な衝突を避けるため、ボールを持った相手に向かっていく時に「ボイ!」と声を出さなければならない。
発さなかった場合はノースピーキングというファウルを取られる。
※「ボイ(Voy)」はスペイン語で「行く」という意味

●フィールドプレーヤー以外の目が見えるメンバーの役割
・ガイド(コーラー):敵陣のゴールの裏に立ち、チームが攻撃している場面でゴールの位置と距離、角度、シュートのタイミングなどを声で伝える
・ゴールキーパー:自陣での守備についてフィールドプレーヤーに声で指示を出す
・監督:サイドフェンスの外側に立ち、メンバー交代の決定などに加えてピッチ中盤でのプレーに対して声で指示を出す


声による指示の具体例

●サイドフェンス
ピッチはフットサルコートと同じ広さの20m×40mで、両サイドライン上に高さ1mほどのフェンスが並ぶ。
これによりボールがサイドラインを割らないため、フェンスの跳ね返りを使ったパスもたびたび見られる。
また、選手がピッチの大きさや向きを把握する助けともなる。

●ゴールキーパーの可動エリア
ゴールキーパーは、ゴール前5m×2mのエリアしか動くことができず、エリア外のボールに触ることもファウルとなる。



●PK
ペナルティーエリア内でのファウルには、相手チームにゴールから6mの位置でPKが与えられる。

●第2PK
前後半それぞれにおいて、チームでの累積ファウルが4つを超えた場合、相手チームにゴールから8mの位置で与えられるPK。

●試合時間
前後半各25分
※国内大会ではそれぞれの大会要項に従い競技時間が変更となる場合がある
 
3
ブラインドサッカーのクラス分け

国際大会で視覚障がい者の競技に出場するためには、障がいのクラス分けの検査を受けることが前提となり、
更にブラインドサッカーの場合、「全盲クラス」に該当した選手のみが競技に参加することができる。

全盲クラスは、「光覚なしから光覚ありまで」が対象となるため、ブラインドサッカーの選手には全盲の選手と光覚ありの選手が含まれる。

※光覚…明るいか暗いかの判断ができる視覚障がいの程度
監修:特定非営利活動法人 日本ブラインドサッカー協会

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