COLUMN
ライバル国のエースに
直撃インタビュー!
<イラン(優勝)> オミドゥ・ハディアズハール選手
「日本は昨年よりはるかに強くなっている」
昨年の世界選手権3位決定戦で敗れて以降、オーストラリアを分析してきたというイラン。MWCC決勝ではそのオーストラリアに84-58と快勝して優勝した。予選リーグ初戦のオーストラリア戦での26得点をはじめ全試合で2ケタ得点をマークし、エースとして活躍したオミドゥ・ハディアズハール選手は「チームワークと技術が格段に上がってきている」と手応えを口にした。一方、唯一の黒星を喫した日本に対しては「昨年よりもはるかに強くなっていることはわかっていた」と語り、「非常に嫌なプレッシャーをかけてきた」と日本のプレスディフェンスに脅威を感じたことを明かした。
<オーストラリア(準優勝)> トム・オニールソン選手
同世代の台頭に「日本は油断できないチーム」
3年連続MWCC出場のオーストラリアは、決勝でイランに敗れ、2年ぶりの優勝には至らなかった。チームの主力として活躍したトム・オニールソン選手は、2017年のU23世界選手権ではエースとしてチームを銅メダルに導いた立役者で、日本の鳥海連志選手、古澤拓也選手らとは同世代のライバルでもある。若手が多く台頭してきた日本に対して「一人一人の選手がたくさんの良い経験を積んでいることを感じたし、どんな局面でも油断できないチーム」と印象を語った。AOCでも日本、イランとの優勝争いが繰り広げられることが予想されるだけに「自分たちのチームに戻って、まずはそれぞれハードなトレーニングをして次の大会に備えなくてはいけない」とAOCに向けて一層の強化を図ることを示唆した。
<韓国(4位)> チョ・スンヒョン選手
主力復帰で再び日本のライバルに
地元開催となった2014年の世界選手権、アジアパラ競技大会では日本に3連勝するなど、東アジア最大のライバルとして台頭してきた韓国。最近では日本との差が開きつつあるが、侮れない相手であることに変わりはない。今大会は4戦全敗と結果を残すことができなかったが、主力数人が不在の中での戦いを強いられていた。そんななか、今大会でエース級のプレーをしたのがチョ・スンヒョン選手。日本とは「お互いに切磋琢磨していきたい」と語り、「韓国も世界クラスの主力が戻ってくれば、また日本と互角に戦える」と自信を見せた。最も印象に残ったのは、村上直広選手で「予想以上の好プレーに驚いたのと同時に、これから彼のような選手と戦わなければならないと考えると脅威に感じた」と日本への警戒心を募らせた。
TOURNAMENT INFORMATION
大会名名:
2019アジアオセアニアチャンピオンシップス(日)
2019 ASIA OCEANIA CHAMPIONSHIPS(英)
開催国名:タイ、パタヤ
会期名:2019年11月29日(金) ~ 12月7日(土)
会場名:
Eastern National Sport Training Center
(304 ซอย 1 Pattaya City, Bang Lamung District, Chon Buri 20150 タイ)
主催名:
国際車いすバスケットボール連盟アジアオセアニア
タイ車いすバスケットボール協会
参加国名:
(DIVISION 1) オーストラリア、イラン、日本、タイ、中国、韓国
(DIVISION 2 POOLA) アフガニスタン、インドネシア、サウジアラビア、チャイニーズタイペイ
(DIVISION 2 POOLB) インド、イラク、マレーシア、フィリピン
備考:
アジアオセアニアゾーン枠として男子4か国、女子3か国に対し、東京2020パラリンピック競技大会への出場権が与えられる。
なお、日本がもつ開催国枠は、上記アジアオセアニアゾーン枠から1枠ずつ付与される。
URL:
https://iwbf.org/event/2019-asia-oceania-championships/
試合中継配信(Youtube)
https://bit.ly/2Y0eMdH